愛知県一色町について
佐久島(一色町) 佐久島には紀元前3000年頃から人が住み始め、縄文・弥生式の土器片などが多く出土しているほか、古墳時代後期の山の神塚古墳もある。「佐久島旧記」には第10代の崇神天皇(紀元前97年 - 紀元前30年)の頃に、斎宮(いつきのみや・さいぐう)の郷に作彦の民という人がいて、この島に来住して農業を始めたことから、「作島」が「佐久島」になったと伝える。藤原京時代(694年 - 710年)の藤原宮跡から出土した木簡(貢進物付札)に「佐久嶋」と、また奈良時代の平城京跡から出土した木簡には「析嶋」の文字が見られるなど、島周辺の海産物を都に届けた記録も残る。
 江戸時代には各地を結ぶ海運で繁栄を築いた。1954年に佐久島村は一色町に編入し、1957年に三河湾国定公園に指定された。 かつては吉田(現在の豊橋市)と伊勢神宮等を結ぶ海上交通の要所として栄えた豊かな島であった。戦後も海苔養殖等で繁栄したが、逆に豊かさが徒となり本土側の一色町へ住居を構えて離島する住民が相次ぎ、人口の減少に繋がった。今でも周辺海域は豊かな水産資源に恵まれている。

〜黒壁続く半農半漁の島〜
三河湾に浮かぶ半農半漁の島。コールタールを壁面に塗った木造の家並みが続く。自生のスイセンやハマダイコンなど植生も多様。
(にほんの里100選ホームページより記事引用。http://www.sato100.com)
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